本日、9月9日は「重陽の節句」、菊の花のお祭りですね。3月3日が桃の節句、いわゆる「ひな祭り」でメジャーなのに対し、菊の節句はちょっと寂しい…。子どもたちに尋ねても、やはり知らない子ばかりです。
古来、日本では奇数は「陽」の数であり、その極(最大)である「9」が重なることから「重陽」と呼ばれています。陽の極が重なることから、とてもめでたい日とされ、邪気を払って長寿を願い、菊の花を浮かべた酒を酌み交わして祝う、とのことです。
ちなみに9月9日は、よく知られているものでは「救急の日」、岐阜県がらみでは「栗きんとんの日(中津川市)」、和菓子の栗きんとんに対し、洋菓子では「ロールケーキの日(切り口が数字の9に似ている、同様の理由で6月6日もロールケーキの日)」、海外では北朝鮮の「建国記念日」で祝日だそうです。
陽の数が重なる1月1日は正月、3月3日は「上巳の節句(桃の節句)」、5月5日は「端午の節句(菖蒲の節句、いわゆる子どもの日)」、7月7日は「七夕(しちせき)の節句(いわゆる七夕)」、9月9日は「重陽の節句」。では11月11日は?残念ながら11月は二桁の数になってしまうからか節句ではありません。これを聞いて、ある生徒が「お姉ちゃんの誕生日!」と。それは素晴らしい、特別な日だね、となりました。もっとも、「ポッキーの日」をはじめ、色々な日ではありますが。
これを期に、重陽の節句もよろしく!
参考までに1月7日は「人日(じんじつ)の節句(七草の節句)」で、3月〜9月の節句と合わせ「五節句」と呼ばれ、江戸時代には公的な行事・祝日と定められていたそうです。